工場・倉庫の賃料は、
広さ × 立地 × 設備負荷
の三つで決まります。
しかし、川口市周辺では築古物件が多く、
「設備負荷が弱いのに賃料が高い」
「設備負荷が強いから賃料が高い」
という差が非常に大きい地域です。
設備負荷を理解していないと、
・高い物件を選んでしまう
・安い物件を選んだら設備不足だった
という“賃料の判断ミス”が起きます。
ここでは、設備負荷が賃料にどう影響するかを体系化しました。
■1. 電力容量は賃料を大きく左右する
●電力が強い物件は賃料が高い
理由:
・三相200Vの引込が太い
・増設が容易
・機械系の業種が使える
→ 需要が高い
●電力が弱い物件は賃料が下がる
・単相のみ
・契約容量が小さい
・増設に大きな工事が必要
→ 機械系の事業者が使えない
●判断の目安
電力が強い物件は 坪+1,000〜2,000円 高くなることが多い。
■2. 排水設備は“使える業種の幅”を決める
●排水が強い物件は賃料が高い
・油分を含む排水が可能
・排水管が太い
・排水経路が明確
→ 加工系・洗浄系の業種が使える
●排水が弱い物件は賃料が下がる
・雑排水のみ
・排水管が細い
・劣化している
→ 水を使う業種が使えない
●判断の目安
排水が強い物件は 坪+1,000〜1,500円 高くなる。
■3. 天井高は“用途の幅”を決める
●天井高が高い物件は賃料が高い
・棚を組める
・物流に使える
・大型機械が入る
→ 需要が広い
●天井高が低い物件は賃料が下がる
・用途が軽作業に限定
・棚が組めない
・車両の積み下ろしがしづらい
●判断の目安
天井高が3m以上あると 坪+500〜1,000円 高くなる。
■4. 車両動線は“事業の成立”に直結する
●車両動線が良い物件は賃料が高い
・4t車が入る
・敷地内で転回できる
・前面道路が広い
→ 物流系の需要が高い
●車両動線が悪い物件は賃料が下がる
・道路が狭い
・入口が曲がれない
・停車ができない
→ 物流系が使えない
●判断の目安
車両動線が良い物件は 坪+1,500〜3,000円 高くなる。
■5. 消防設備は“火気使用の可否”を決める
●消防設備が整っている物件は賃料が高い
・火災報知器
・消火器
・屋内消火栓
・防火区画
→ 火気使用の業種が使える
●消防設備が弱い物件は賃料が下がる
・古い設備のまま
・増築部分が未申請
→ 火気使用の業種が使えない
●判断の目安
消防設備が整っている物件は 坪+500〜1,000円 高くなる。
■6. 設備負荷が強い物件は“高い理由がある”
設備負荷が強い物件は、
・使える業種が広い
・追加工事が少ない
・事業がスムーズに立ち上がる
というメリットがあるため、賃料が高くなります。
逆に、設備負荷が弱い物件は、
・使える業種が限定
・追加工事が必要
・事業が立ち上がりにくい
ため、賃料が安くなります。
■まとめ:賃料は“設備負荷の強さ”で判断するのが正解
物件選びで賃料を判断する際は、
「高い/安い」ではなく「設備負荷に合っているか」
で判断するのが正解です。
設備負荷を理解している人ほど、
・賃料の妥当性を正しく判断できる
・追加工事のリスクを避けられる
・事業に合う物件を早く選べる
ようになります。
次回は、「設備負荷と事業の適合性(借りる人・買う人向け)」について解説します。
