町工場はなぜ苦しむのか
町工場の経営者には、はっきりと二つのタイプが存在する。
一方は、売上を着実に伸ばし、顧客を選びながら高収益体質を維持し、蓄財を続ける経営者。
もう一方は、毎月の資金繰りに追われ、従業員の給与や税金の支払いに苦労し、将来のことを考える余裕もない経営者だ。
私は工場倉庫専門の不動産業者として、そしてCFPとして、これまで三千社以上の町工場を見てきた。
その経験から断言できるのは、成功する経営者と苦しむ経営者の差は、業種でも景気でも運でもないということだ。
同じ環境、同じ技術レベルでも、勝ち続ける経営者は必ず存在する。
うまくいかない経営者ほど、環境のせいにする。
扱う商品が違う、たまたま成功しただけだろう、などと言い訳をする。
しかし、言い訳をしている限り、現状は一ミリも変わらない。
他人を羨んでも会社は良くならない。
成功者の思考と行動を学び、追い越すための努力をしたほうが合理的だ。
本連載では、町工場が生き残るための鉄則を、実例とともにわかりやすく解説していく。
読み進めるほどに、自社がどこでつまずいているのか、何を変えれば利益が増えるのか、どの順番で改善すべきかが明確になるはずだ。
次回は、成功する経営者が必ず持っている「目標設定」の重要性について解説する。
目標がない会社は、必ず迷走する。
その理由を、具体的にお伝えしたい。
