町工場の経営者と話していると、驚くほど多くの人が「目標を持っていない」。
売上を伸ばしたい、利益を増やしたい、従業員を増やしたい。
こうした漠然とした願望は語るが、具体的な目標となると何も決めていないことが多い。
なぜ目標が必要なのか。
理由は単純で、目標は設定しなければ達成できないからだ。
当たり前のように聞こえるが、実際には理解されていない。
目標がない会社は、毎日の売上と支払いに追われるだけで、五年後も十年後も同じ場所にとどまる。
忙しさに流されているだけでは、未来は変わらない。
目標を設定すると、会社の進むべき方向が明確になる。
旅行に行くとき、行き先を決めずに出発すれば、準備も不十分で、行動も行き当たりばったりになる。
経営も同じで、行き先を決めなければ、効率的なルートも準備も整わない。
目標があるだけで、日々の判断が変わり、行動が変わり、結果が変わる。
さらに、目標に向かって努力する過程そのものが、経営者の成長につながる。
達成に向けて行動することで経験値が増え、判断力が磨かれ、会社のレベルが上がる。
目標を持つことは、会社を変えるだけでなく、経営者自身を変える。
ただし、目標は思いつきで決めてはいけない。
達成できる目標には、一定の条件がある。
次回は、効果的な目標を作るための方法として知られる「SMARTの法則」を解説する。
多くの経営者が目標を達成できない理由が、ここで明確になる。
