2026年08月26日
【連載 第2回】工場・倉庫に“おとり物件”が多い理由
【連載 第2回】工場・倉庫に“おとり物件”が多い理由
工場や倉庫を探している人から、よく聞く言葉があります。
「問い合わせたら、もう決まってましたと言われた」
「実際に見に行ったら、ネットの写真と全然違った」
これらは、いわゆる“おとり物件”です。
住宅でも見かけますが、工場・倉庫はその比率がさらに高い。
なぜか。理由は明確で、供給が少ないのに需要が多いからです。
理由①:工場・倉庫は「そもそも数が少ない」
住宅や店舗は毎月のように新規物件が出ます。
しかし工場・倉庫は違います。
建築できるエリアが限られている
工場は長期利用が多く、空かない
川口市のような工業地域は特に供給が少ない
つまり、“出たらすぐ決まる”のが工場・倉庫の世界です。
理由②:問い合わせを増やすために「残しておく」
本来は消すべき物件でも、
問い合わせを増やすために“残しておく”ケースがあります。
工場・倉庫は専門性が高く、
一般の不動産会社では問い合わせが集まりにくい。
だからこそ、
「とりあえず問い合わせをもらうための餌」
として残されることがあるのです。
もちろん、すべての会社がそうではありません。
しかし、業界構造として“起きやすい”のは事実です。
理由③:工場は「写真だけでは判断できない」
工場・倉庫は、写真だけではスペックが伝わりません。
電力容量
天井高
床荷重
前面道路
排水設備
消防設備
これらは写真では判断できないため、
「とりあえず問い合わせてください」
という運用になりやすい。
結果として、
“実際はもう決まっている物件”がネットに残り続けます。
理由④:SGE時代は「情報量が多い物件」が優先される
AI検索(SGE)は、
情報量が多い物件を優先して表示します。
そのため、
すでに成約済みでも、情報量が多い物件は検索上位に残り続ける。
これも“おとり物件”が減らない理由のひとつです。
では、どうやって本物を見分けるのか?
結論はシンプルです。
「工場・倉庫を専門で扱っている会社かどうか」
専門会社は、
・成約済み物件を残しても意味がない
・問い合わせが自然に集まる
・現場の情報を正確に把握している
ため、おとり物件を使う必要がありません。