工場や倉庫を相続したとき、必ず確認すべき項目のひとつが
「動力設備(三相200V)」
です。
住宅ではほとんど使われませんが、工場では
工作機械
コンプレッサー
クレーン設備
大型モーター
などを動かすために必須の電力です。
川口市の工場密集地(青木・弥平・領家など)は、昔から製造業が多く、動力設備が残ったままの工場が非常に多いのが特徴です。
今回は、工場・倉庫の相続で必ず確認すべき「動力設備(三相200V)」について、実務レベルで解説します。
■① 動力設備とは?
動力設備とは、工場用の強い電力(三相200V)のことです。
一般家庭の電力(単相100V・200V)とはまったく別物で、
工場の機械を動かすための専用電力
です。
相続した工場に次の設備が残っている場合、動力契約が残っている可能性があります。
動力盤
ブレーカーが大きい
コンプレッサーの配線
クレーン設備の配線
大型機械の配線
■② 動力契約は「使っていなくても基本料金が発生する」
工場の相続で最も多いトラブルがこれです。
動力契約は、使っていなくても基本料金が発生します。
つまり、
工場を使っていないのに毎月数千円〜数万円の電気料金が発生している
というケースが非常に多いのです。
川口市の工場では、
「相続後に半年以上、動力の基本料金を払い続けていた」
という相談がよくあります。
■③ 動力設備が古いと「賃貸できない」
工場・倉庫を賃貸する場合、動力設備の状態は必ずチェックされます。
次のような状態だと、賃貸募集ができません。
動力盤が故障している
ブレーカーが古く危険
配線がむき出し
電力容量が不足している
電力会社との契約が不明
製造業の入居者は、
「動力が使えるかどうか」
を最重要視します。
動力が使えない工場は、賃料が大きく下がるか、そもそも入居者が見つかりません。
■④ 動力設備が古いと「売却価格が下がる」
買い手は、動力設備の状態を必ず確認します。
設備が古い場合、
更新費用
配線工事費用
電力会社との契約変更
などが必要になるため、売却価格が下がります。
特に、
動力盤の更新費用は数十万〜100万円以上
になることがあります。
■⑤ 動力設備は「安全性の問題」がある
動力設備は高電圧のため、老朽化すると危険です。
よくあるトラブル:
ブレーカーが落ちる
配線がショートする
火災の原因になる
機械が動かない
電力容量が不足する
川口市の古い工場では、
「動力盤が40年以上使われている」
というケースが珍しくありません。
■⑥ 動力設備の確認ポイント
相続したら、次の項目を必ず確認してください。
動力盤の状態
電力容量(何kVAか)
契約内容(基本料金の有無)
配線の安全性
機械の配線が残っているか
電力会社の契約名義が誰か
動力を使う予定があるか
これらを確認しないまま相続を進めると、
「知らないうちに電気料金を払い続ける」
という状況になります。
■⑦ 動力設備の調査は専門業者が必要
動力設備は専門的なため、電気業者に調査を依頼する必要があります。
川口市には工場向けの電気業者が複数あります(検索結果より川口市内の工場地域が該当)。
相続後すぐに調査を依頼することをおすすめします。
■第14回のまとめ
工場・倉庫の相続では、動力設備の確認が必須です。
ポイントは次のとおりです。
動力設備は工場専用の電力(三相200V)
使っていなくても基本料金が発生する
設備が古いと賃貸できない
売却価格が下がる
安全性の問題がある
専門業者の調査が必須
次回は、
「工場・倉庫の相続で必ず確認するべき“排水設備(産業排水)”」
を詳しく解説します。
