048-254-1811

営業時間 9:00~17:00
定休日 土曜日 日曜日

連載第30回 顧客別の「KPI(重要指標)」を設定すると、深掘り・専用化・代行の進捗が“数字で管理で

2026年10月14日

連載第30回 顧客別の「KPI(重要指標)」を設定すると、深掘り・専用化・代行の進捗が“数字で管理で


年間計画ができると、顧客との関係を長期で設計できるようになる。
しかし、計画を「実行し続ける」ためには、進捗を数字で管理する仕組みが必要になる。
そこで登場するのが 顧客別KPI(重要指標) である。

KPIは、深掘り・専用化・代行がどれだけ進んでいるかを“数字で見える化”するための指標。
これがある会社は、顧客との関係性を感覚ではなく、データで強化できる。

1. KPIは「顧客の未来計画」から逆算して設定する
KPIは、顧客の未来から逆算して決める。

例:

新製品開発が増える → 試作対応数

生産量が増える → 専用段取りの導入数

外注管理が複雑 → 外注統合率

手戻りが多い → 図面チェックの改善率

品質課題がある → 不良率の改善幅

顧客の未来に合わせてKPIを設定することで、
「何をどれだけ進めれば良いか」
が明確になる。

2. KPIは「深掘り・専用化・代行」の3カテゴリで設定する
KPIは次の3カテゴリで設定すると、抜け漏れがなくなる。

■① 深掘りKPI(まだ取れていない仕事を取る指標)
例:

依頼されていない工程の獲得数

顧客の課題ヒアリング件数

改善提案の実行数

新製品の試作参加率

外注マップの更新頻度

深掘りは「どれだけ顧客の業務に踏み込めたか」を数字で管理する。

■② 専用化KPI(顧客専用の仕組みをどれだけ作れたか)
例:

専用段取りの導入数

専用検査項目の追加数

専用材料ストックの整備率

専用管理シートの更新数

専用連絡ルールの整備数

専用化は「顧客が離れなくなる仕組み」をどれだけ積み上げたかを数字で管理する。

■③ 代行KPI(顧客の業務をどれだけ引き受けられたか)
例:

前工程の代行数

後工程の代行数

外注管理の統合率

顧客の手戻り削減率

顧客の業務負担削減量

代行は「顧客の業務をどれだけ肩代わりできたか」を数字で管理する。

3. KPIは「四半期ごと」に設定すると実行しやすい
年間でKPIを設定すると抽象的になりすぎるため、
四半期(3か月)ごと に設定するのが最も効果的。

例:

Q1:改善提案を3件実行

Q2:専用段取りを2件導入

Q3:外注管理の代行を1件開始

Q4:専用検査項目を5つ追加

四半期で区切ることで、
「今期は何を達成すべきか」
が明確になる。

4. KPIは「定期ミーティング」で毎月チェックする
KPIは作って終わりではなく、
毎月のミーティングで進捗を確認する。

これにより、

深掘りが止まらない

専用化が継続的に進む

代行の範囲が自然に広がる

顧客単価が毎月上がる
という状態になる。

KPIは“継続的な成長を強制する装置”になる。

5. KPIがある会社は、顧客との関係が数字で積み上がる
KPIを導入すると、会社は次の状態に入る。

深掘りの進捗が数字で見える

専用化の効果が数字で分かる

代行の範囲が数字で管理できる

顧客単価が計画的に上がる

顧客が離れない

経営判断が迷わない

成長が止まらない

KPIは、町工場の成長を“数字で積み上げる”ための最強の仕組みである。

次回予告
次回は、KPIをさらに強化するための
「顧客別ダッシュボードの作り方」  
について解説する。
ページの先頭へ