工場や倉庫を相続したとき、必ず確認すべき項目のひとつが
「消防設備の状況」
です。
住宅の相続ではほとんど問題になりませんが、工場・倉庫は
防火対象物
消防法の点検義務
消防設備の設置義務
があるため、消防設備が古いままだと
賃貸できない・売却できない・事業が再開できない
という重大な問題が発生します。
川口市の工場密集地(青木・弥平・領家など)は築年数が古く、消防設備が未更新のまま放置されているケースが非常に多いのが特徴です。
今回は、工場・倉庫の相続で必ず確認すべき消防設備について、実務レベルで解説します。
■① 工場・倉庫は「防火対象物」に該当する
工場・倉庫は消防法上の「防火対象物」に該当します。
そのため、次の設備が必要になります。
消火器
自動火災報知設備(火災報知器)
スプリンクラー(必要な用途の場合)
避難経路の表示
非常ベル
屋内消火栓(大規模工場の場合)
これらが古いままだと、
賃貸募集ができない
売却時に指摘される
点検義務違反になる
という問題が発生します。
■② 消防設備は「点検義務」がある
工場・倉庫の消防設備は、
半年に1回の点検義務
があります。
しかし、相続した工場の多くは、
点検記録がない
点検業者が不明
設備が故障している
という状態になっています。
川口市内には消防設備業者が複数あり、点検を依頼できます。
川口市内の消防設備業者(検索結果より)
関東防災設備株式会社(川口市上青木西)
消防設備の点検・更新を行う業者。
綜合防災システム(株)埼玉本社(川口市戸塚)
防火システムの点検・設置に対応。
カワサキ消防機材(川口市南鳩ヶ谷・戸塚)
消防機材の製造・販売を行う老舗。
川口市消防局 北消防署(芝下)
防火対象物の相談窓口として利用可能。
消防設備の点検は、相続後すぐに依頼することをおすすめします。
■③ 消防設備が古いと「賃貸できない」
工場・倉庫を賃貸する場合、消防設備の状態は必ずチェックされます。
次のような状態だと、賃貸募集ができません。
火災報知器が作動しない
消火器が期限切れ
避難経路の表示がない
スプリンクラーが故障
非常ベルが鳴らない
川口市の工場は築年数が古く、消防設備が未更新のまま放置されているケースが非常に多いため、賃貸前に必ず点検が必要です。
■④ 消防設備が古いと「売却価格が下がる」
買い手は、消防設備の状態を必ず確認します。
設備が古い場合、
修繕費用が必要
点検費用が必要
更新費用が必要
となるため、売却価格が下がります。
特に、
自動火災報知設備の更新費用は数十万〜数百万円
になることがあります。
■⑤ 消防設備は「事業再開の可否」に直結する
工場をそのまま使う場合、消防設備が使える状態でなければ事業再開できません。
消防署の立入検査で指摘されると、
事業開始が遅れる
設備更新が必要
追加費用が発生する
という問題が発生します。
川口市消防局は防火対象物の相談に対応しているため、相続後に相談することも可能です。
■⑥ 消防設備の確認ポイント
相続したら、次の項目を必ず確認してください。
消火器の期限
火災報知器の作動確認
スプリンクラーの有無
避難経路の表示
非常ベルの作動
点検記録の有無
点検業者の連絡先
これらが揃っていないと、賃貸・売却・事業再開ができません。
■第13回のまとめ
工場・倉庫の相続では、消防設備の確認が必須です。
ポイントは次のとおりです。
工場・倉庫は「防火対象物」に該当する
消防設備には点検義務がある
設備が古いと賃貸できない
売却価格が下がる
事業再開ができない
川口市内には消防設備業者が複数ある
