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【第18回】売却前に必ずやるべき“物件の棚卸し”(貸す人・売る人 共通)

2026年09月29日

【第18回】売却前に必ずやるべき“物件の棚卸し”(貸す人・売る人 共通)

■1. 「設備負荷の棚卸し」が最重要(価格・賃料の根拠になる)
工場・倉庫の価値は、
設備負荷の強さで8割決まる  
と言っても過言ではありません。

●棚卸しすべき設備負荷
電力容量(kVA)

三相200Vの太さ

排水の種類(雑排水/汚水)

排水管の太さ

天井高

床荷重

シャッター高さ

前面道路の幅

車両の出入り可否

消防設備の種類

これらが分かれば、
賃料設定・売却価格設定が正確になる。

逆に、設備負荷が曖昧なまま募集すると、
・高く出しすぎて決まらない
・安く出しすぎて損をする
という最悪の結果になります。

■2. 「建物の合法性」を棚卸しする(売却では必須)
築古物件は、増築部分が未申請のケースが非常に多いです。

●棚卸しすべき合法性
建築確認済証の有無

検査済証の有無

増築部分の申請状況

越境の有無

用途地域との適合性

防火区画の状況

合法性が曖昧なまま売却すると、
買い手の銀行が融資を出さず、売却が止まる。

■3. 「土地の棚卸し」で価値が大きく変わる
工場・倉庫は土地の形状・道路付けが価値を大きく左右します。

●棚卸しすべき土地情報
敷地面積

間口の広さ

前面道路の幅

接道の方向

駐車スペースの数

境界確定の有無

土地の棚卸しができていれば、
物流系・軽作業系など、ターゲットを正確に絞れる。

■4. 「建物の現況」を棚卸しする(内見の印象を左右)
築古物件は、現況がそのまま価値に直結します。

●棚卸しすべき現況
床のひび割れ

雨漏りの有無

シャッターの状態

外壁の劣化

排水の詰まり

電気設備の老朽化

雑草・ゴミの有無

現況を棚卸ししておけば、
改善すべきポイントが明確になり、売却価格・賃料が上がる。

■5. 「収益の棚卸し」(売る人は必須)
売却時に最も重要なのは、
収益が安定しているかどうかです。

●棚卸しすべき収益情報
現在の賃料

共益費

契約期間

更新履歴

借主の事業内容

滞納履歴

修繕履歴

収益が安定していれば、
売却価格は確実に上がる。

■6. 「ターゲット業種の棚卸し」(貸す人は必須)
設備負荷と土地条件から、
どの業種が最も適合するかを棚卸しします。

●棚卸しの例
電力が弱い → 軽作業・保管

排水が弱い → EC発送・検品

天井が低い → 事務所兼倉庫

車両動線が弱い → 軽貨物拠点

消防設備が弱い → 非火気業種

ターゲット業種が明確になると、
募集が早く決まり、長期安定化する。

■7. 「棚卸し結果を資料化」すると価格が上がる
棚卸しした内容を資料化すると、
買い手・借り手の信頼が一気に上がります。

●資料化すべき内容
設備負荷一覧

建物図面

増築部分の説明

土地情報

現況写真

収益情報(売却時)

資料化された物件は、
問い合わせ数が2〜3倍になる。

■まとめ:棚卸しは“価格・賃料・成約スピード”を決める核心
売る人・貸す人が物件を棚卸しすることで、
・価格設定が正確になる
・賃料設定が適正になる
・ターゲット業種が明確になる
・内見の印象が良くなる
・売却が止まらなくなる
・長期安定化する

つまり、
棚卸しは物件価値を最大化するための“必須作業”です。

次回は、
「売る人・貸す人の19回目:棚卸し結果を“価格戦略”に落とし込む方法」  
をまとめます。
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