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連載第44回 顧客の「新製品開発プロセス」に入り込むと、深掘り・専用化・代行が“最も大きく広がる領域

2026年10月28日

連載第44回 顧客の「新製品開発プロセス」に入り込むと、深掘り・専用化・代行が“最も大きく広がる領域

生産計画を一緒に作れるようになると、次に取り組むべきは 顧客の新製品開発プロセスへの入り込み である。
ここは、町工場が最も深く顧客に入り込める領域であり、
深掘り・専用化・代行のすべてが最大化する“最重要ポイント”。

新製品開発に入り込める会社は、顧客から見て
「この会社がいないと新製品が作れない」
という存在になる。

1. 新製品開発は“顧客の未来そのもの”
新製品開発には、顧客の未来がすべて詰まっている。

新しい市場

新しい顧客

新しい売上

新しい設備

新しい外注

新しい工程

新しい品質基準

つまり、
新製品開発に入り込む=顧客の未来に入り込むこと。

ここに入れた会社は、絶対に切られない。

2. 新製品開発プロセスは「5つのフェーズ」で進む
新製品開発は次の5フェーズで進む。

■① 企画フェーズ
市場調査
コンセプト設計
→ 最も早い段階で入り込むチャンス

■② 設計フェーズ
図面作成
仕様決定
→ 図面チェック・改善提案の出番

■③ 試作フェーズ
試作加工
検査
改良
→ 深掘りの最大チャンス

■④ 量産準備フェーズ
段取り
検査項目
材料ストック
→ 専用化の導入ポイント

■⑤ 量産フェーズ
生産計画
外注管理
品質安定化
→ 代行の拡大ポイント

この5フェーズすべてに入り込むことで、
深掘り・専用化・代行が最大化する。

3. 新製品開発に入り込むための“7つの質問”
顧客の新製品開発に入り込むには、次の7つを必ず聞く。

■① 来年の新製品は何件ありますか
→ 深掘りの計画

■② 試作はいつ始まりますか
→ 入り込むタイミング

■③ 試作の課題は何ですか
→ 改善提案のチャンス

■④ 設計担当は誰ですか
→ キーパーソンの特定

■⑤ 試作の検査基準はどう決まりますか
→ 専用化の導入ポイント

■⑥ 量産の開始時期はいつですか
→ 専用段取りの準備

■⑦ 量産後の外注はどうしますか
→ 代行・外注統合のチャンス

この7つを聞くだけで、新製品開発の全体像が見える。

4. 新製品開発に入り込むと「深掘りが最大化する」
新製品開発は、深掘りの宝庫。

図面チェック

試作改善

検査基準の提案

材料選定の相談

工程設計の相談

新製品は“ゼロから作る”ため、
あなたの提案がすべて刺さる。

深掘りが最も進む領域。

5. 新製品開発に入り込むと「専用化が一気に広がる」
新製品は、専用化の導入タイミングとして最適。

例:

専用段取り

専用検査項目

専用材料ストック

専用管理シート

専用連絡ルール

新製品は“新しい仕組みを作るタイミング”なので、
専用化が抵抗なく導入できる。

6. 新製品開発に入り込むと「代行の範囲が最大化する」
新製品は、顧客が最も忙しいタイミング。
だからこそ、代行のチャンスが最大。

例:

試作の前工程代行

試作の後工程代行

外注管理の代行

生産計画の代行

検査の代行

新製品は、
代行の範囲を広げる最強のタイミング。

7. 新製品開発に入り込める会社は、顧客から“開発メンバー”として扱われる
ここまで来ると、顧客は次のように扱うようになる。

「新製品の試作を一緒にやりたい」

「設計段階から相談したい」

「量産体制を一緒に作りたい」

「この会社がいないと新製品が進まない」

「他社に変える理由がない」

町工場が目指すべき最終形は、
顧客の新製品開発プロセスに入り込み、未来を一緒に作る存在になること。

次回予告
次回は、新製品開発への入り込みをさらに強化する
「顧客の設計段階で改善提案を出す方法」  
について解説する。

設計段階で提案できる会社は、深掘りの“最上位レベル”に到達し、顧客から絶対に離れられない存在になる。
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