SMARTの法則で明確な目標を作ることができても、それだけでは会社は変わらない。
目標はあくまで出発点であり、達成するためには、日々の行動へ落とし込む必要がある。
多くの経営者が目標を立てても結果が出ない理由は、行動計画がないからだ。
行動計画を作る際に重要なのは、目標をさらに細かく分解することである。
例えば、三か月以内に月商を五百万円から六百五十万円に引き上げるという目標を立てたとする。
このままでは抽象的で、何から手をつければいいか分からない。
そこで、目標を構成する要素を分解していく。
売上は、客数と客単価で決まる。
客数を増やすのか、客単価を上げるのか、既存顧客のリピートを増やすのか。
どこを改善すれば最も効果が出るかを見極める。
例えば、既存顧客のリピート率が低いなら、まずはそこを改善する。
新規顧客の獲得よりも、既存顧客の再注文のほうが効率が良いことが多い。
次に、改善すべき項目を具体的な行動に変える。
既存顧客のリピートを増やすなら、見積もり提出後のフォローを必ず行う、納品後の確認連絡を徹底する、三か月に一度は訪問するなど、行動レベルまで落とし込む。
行動が具体的であればあるほど、実行率は高まる。
さらに、行動計画には期限をつける。
いつまでに改善策を実行するのか、誰が担当するのかを決める。
期限と担当者が決まることで、行動が習慣化しやすくなる。
行動計画は、目標達成のための地図である。
地図がなければ、どれだけ良い目標を作っても迷走する。
SMARTで作った目標を、日々の行動に落とし込むことで、会社は確実に変わり始める。
次回は、町工場が陥りやすい「ブランドがない」という問題について解説する。
ブランドがない会社は、必ず価格競争に巻き込まれる。
その理由と、ブランドを作るための具体的な方法を示したい。
