048-254-1811

営業時間 9:00~17:00
定休日 土曜日 日曜日

【第7回】工場・倉庫の現状確認 (設備・排水・動力・消防・境界を“最初に”チェックする理由)

2026年10月03日

【第7回】工場・倉庫の現状確認 (設備・排水・動力・消防・境界を“最初に”チェックする理由)

工場や倉庫を相続したとき、最初にやるべきことは
「現状を正確に把握すること」  
です。

住宅の相続であれば、建物の状態をざっと確認するだけで済みます。
しかし工場・倉庫は、設備・排水・動力・消防・境界など、専門的な項目が多く、これらを確認しないまま相続を進めると、後で大きなトラブルにつながります。

今回は、川口市で工場・倉庫を相続する際に必ず確認すべきポイントを整理します。

■① 設備の残存状況
工場には、事業用の設備が残っていることが多くあります。

例:

クレーン設備

コンプレッサー

動力盤

大型機械

ラック・棚

コンクリート基礎

これらは「動産」として扱われることが多く、相続税評価の対象になることがあります。

また、設備が残っていると、

解体費用が高くなる

賃貸募集ができない

売却価格が下がる
などの影響があります。

川口市の工場は築年数が古く、設備がそのまま残っているケースが非常に多いため、最初に確認する必要があります。

■② 排水設備(産業排水)
工場の排水設備は、住宅とはまったく違います。

例:

グリストラップ

油水分離槽

産業排水の配管

排水ピット

これらが老朽化していると、
修繕費用が高額になる可能性があります。

さらに、排水設備の状態によっては、

賃貸できない

売却時に指摘される

土壌汚染の可能性がある
などのリスクがあります。

川口市の工業地域では、昔から金属加工・鋳物・塗装などの工場が多く、排水設備の老朽化が非常に多いのが特徴です。

■③ 動力設備(三相200V)
工場には「動力」と呼ばれる工場用の電力契約が残っていることがあります。

確認するポイント:

契約が残っているか

動力盤が使える状態か

電力会社との契約状況

基本料金が発生していないか

動力契約は、使っていなくても基本料金が発生することがあります。
相続人が知らないまま料金を払い続けているケースもあります。

■④ 消防設備(防火対象物)
工場・倉庫は「防火対象物」に該当するため、消防設備の確認が必須です。

例:

消火器

自動火災報知設備

スプリンクラー

非常ベル

避難経路の表示

消防設備が古いままだと、

賃貸できない

売却時に指摘される

改修費用が高額になる
などの問題が発生します。

川口市の工場は築年数が古く、消防設備が更新されていないケースが非常に多いです。

■⑤ 境界の確認
工場・倉庫の相続で最もトラブルが多いのが「境界」です。

よくあるケース:

境界杭がない

隣地と曖昧なまま使ってきた

境界線上に設備がある

境界の認識が代替わりで失われている

境界が曖昧なままでは、

売却できない

賃貸できない

解体できない
など、すべての手続きが止まります。

川口市の工場密集地(青木・弥平・領家など)は、昔からの工場が多く、境界が曖昧なケースが非常に多い地域です。

■第7回のまとめ
工場・倉庫の相続では、現状確認が最重要です。

確認すべき項目は次の5つです。

設備の残存状況

排水設備(産業排水)

動力設備(三相200V)

消防設備(防火対象物)

境界の明確さ

これらを確認しないまま相続を進めると、
「売れない」「貸せない」「解体できない」
という状況に陥ることがあります。

次回は、
「工場・倉庫の相続で起きやすい“見えない負債”の具体例」  
を詳しく解説します。
ページの先頭へ