048-254-1811

営業時間 9:00~17:00
定休日 土曜日 日曜日

【第15回】工場・倉庫の相続で必ず確認するべき「排水設備(産業排水)」 (売却・賃貸・解体・土壌汚染

2026年10月15日

【第15回】工場・倉庫の相続で必ず確認するべき「排水設備(産業排水)」 (売却・賃貸・解体・土壌汚染

工場や倉庫を相続したとき、必ず確認すべき項目のひとつが
「排水設備(産業排水)」  
です。

住宅の排水は単純ですが、工場・倉庫の排水は

油

金属粉

化学物質

塗料

洗浄液
などを含む可能性があり、設備が複雑で老朽化しやすい特徴があります。

川口市の工場密集地(青木・弥平・領家など)は、昔から鋳物・金属加工・塗装工場が多く、排水設備が老朽化しているケースが非常に多い地域です。

今回は、工場・倉庫の相続で必ず確認すべき「排水設備(産業排水)」について、実務レベルで解説します。

■① 工場の排水設備は“住宅とはまったく別物”
工場の排水設備は、住宅の排水とは構造がまったく違います。

代表的な設備:

グリストラップ(油分除去)

油水分離槽

産業排水用の排水ピット

沈殿槽

排水ポンプ

専用配管(太い鉄管・塩ビ管)

これらは、事業内容によって設置義務がある場合もあります。

川口市の工場では、
「排水ピットが40年以上放置されている」
というケースが珍しくありません。

■② 排水設備が古いと“賃貸できない”
工場・倉庫を賃貸する場合、排水設備の状態は必ずチェックされます。

次のような状態だと、賃貸募集ができません。

排水ピットが詰まっている

油水分離槽が機能していない

排水ポンプが故障している

配管が腐食している

排水が逆流する

臭気が発生している

製造業・加工業の入居者は、
「排水設備が使えるかどうか」
を最重要視します。

排水設備が使えない工場は、賃料が大きく下がるか、そもそも入居者が見つかりません。

■③ 排水設備が古いと“売却価格が下がる”
買い手は、排水設備の状態を必ず確認します。

設備が古い場合、

修繕費用

清掃費用

配管交換費用

ポンプ交換費用
などが必要になるため、売却価格が下がります。

特に、
排水ピットの清掃費用は数十万円〜100万円以上  
になることがあります。

川口市の工場では、排水設備が未清掃のまま数十年放置されているケースが多く、売却時に必ず指摘されます。

■④ 排水設備は“土壌汚染リスク”と直結する
排水設備の老朽化は、
土壌汚染の原因  
になることがあります。

よくあるケース:

排水配管が破損して地下に漏れていた

排水ピットから油が染み出していた

化学物質が地中に流れていた

金属粉が蓄積していた

川口市は金属加工の歴史が長いため、土壌汚染の可能性が高い地域があります。

土壌汚染があると、

売却できない

賃貸できない

金融機関が融資しない

改善費用が数百万円〜数千万円
という重大な問題が発生します。

■⑤ 排水設備は“解体費用”にも影響する
排水設備が古い工場は、解体費用が高額になります。

理由:

排水ピットの撤去が必要

油水分離槽の撤去が必要

配管が太く撤去が大変

地中に埋設された設備が多い

排水設備の撤去費用は、
解体費用とは別に数十万〜数百万円  
かかることがあります。

■⑥ 排水設備の確認ポイント
相続したら、次の項目を必ず確認してください。

排水ピットの状態

グリストラップの有無

油水分離槽の機能

排水ポンプの作動

配管の腐食

排水の流れ(逆流の有無)

清掃記録の有無

事業内容に適した排水設備か

これらを確認しないまま相続を進めると、
「賃貸できない」「売却できない」「解体費用が高額」
という状況になります。

■第15回のまとめ
工場・倉庫の相続では、排水設備の確認が必須です。

ポイントは次のとおりです。

工場の排水設備は住宅とは別物

排水設備が古いと賃貸できない

売却価格が下がる

土壌汚染の原因になる

解体費用が高額になる

川口市の工場は排水設備が老朽化しているケースが多い
ページの先頭へ